SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
最近、露出が目立ってきたマダニが媒介するウイルス感染症の話です。怖い話ですが、注視すべき記事のように思います。
主な初期症状としては発熱、倦怠感、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が含まれ重症化することもあり、死亡に至ることもあるそうです。
2023年には過去最高の133名が確認され、その後も増加傾向がみられSFTSの感染拡大が進行していることが危惧されています。
犬や猫の感染事例も報告があり感染すると人間同様発熱や消化器症状等症状が現れることがあるそうです。致死率も猫で約60%と非常に高く注意が必要です。
ペットをSFTSから守るためには、マダニに刺されないようにすることが最重要で、ダニ駆除剤の使用を獣医師に相談し春から秋にかけてのマダニ活動期に草むらや藪などの危険な場所を避けることが推奨されているとのことです。今のところ、屋内で暮らす健康な犬や猫からのSFTSウイルス感染事例は報告されていないとのことです。
体表もよくチェックし、細目の櫛を使って確認することが最も効果的なようです。もしマダニが食い込んでいるような場合は、無理に取らず獣医師に相談することが大切になります。
FTSウイルスに感染したペットとの接触が人間への感染原因となる可能性があることは報告されていて、感染したペットの体液に直接触れることで感染リスクが高まるようです。
猫に咬まれたことが原因で人間が感染した事例も存在し、ペットに触れた後は必ず手を洗うことが推奨されています。例えば口移しでエサを与えたり、動物を布団に入れて寝ることを控えるべきだとのことです。
ペットの健康状態にも注意を払い、体調不良の際にはマスクや手袋を着用し咬まれたり舐められたりしないよう気をつけ病院を受診することが進められています。
ペットがSFTSと診断された場合、ペットの血液や体液、排泄物、嘔吐物にはウイルスが含まれているため、接触時や清掃時には感染のリスクが生じます。そのため、マスクや手袋を着用し触れた後は必ず手を洗うことが重要で、ペットの周囲は塩素系消毒薬でしっかりと消毒してください。
万一、飼い主自身の体調に異常が見られた場合は、速やかに医療機関を受診することを勧めています。
2025.7